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(Back Nomber)


台風と波乗り

 TVの台風情報とかを見ていると、ほぼ毎回、相模湾辺りのグショグショなコンディションが放映されます。そこには数人のサーファーが遊んでいて「全く非常識なサーファーですねぇ。何を考えているのでしょう?」てな具合にこき下ろされます。キャストも正しいイントネーションで「サーファー」と言えずに、必ず「サーファー」と語尾を高く言うので、「サーファーじゃなくてサーファーなんだからいいや!」と勝手に解釈しています。このところの台風はどれも大型で、危険をうながすのにサーファーの存在は格好の対象で、ターゲットにされるのも解らないわけではないし、まだまだ今の日本じゃサーフィンなんてその程度の認識しかされていないということです。

 各地で大きな被害をもたらす台風を、実は心待ちにしている人種がサーファーで、もうその時点で「人間失格」の烙印付きなのかもしれません。けれど、私たちも、ただ風雨が強まるのを待っているわけではなくて、ある程度、台風が日本から距離をおいて、そこからやってくるウネリだけを待っているわけです。なので、風雨が強まったドブ川のような中、サーフィンらしきことをやっている人がTVに映し出されたりすると、とても悲しい気持ちになるのです。「それがサーフィン!」と一方的に決め付ける報道サイドの姿勢も「ちょっと待ってよ!」なのであります。

 実は昨日、台風の波を待って開催されるコンテストがありました。普段は波の無い場所が、台風のウネリが入ると、それはそれはサーフィンに絶好の環境が出来上がるわけで、天気も良く、波も大きく美しく、日本じゃないような一日でした。昔から、年に数回そこに立つ波を心待ちにしている懐かしい顔が集まり、同窓会と運動会が一緒になったような素敵な日になりました。自転車に乗って、海の時化具合をチェックにきた近所のおじさんも「おー、今日の波はすげぇなぁ!いつもは岸辺でバシャバシャやってて「とてもみられたもんじゃねぇ!」けど、今日は迫力あるなぁ!何だ大会か?にいさんも出るのか?」「はぁ、一応・・・・・・」「あの沖で割れる波!あれ乗ったらよぉ、1番になれっぺ!あれは良い波だ!」「はい、頑張ります!」って、突然現れた臨時コーチの助言を貰って、沖で割れる波に乗って優勝!でしたから、もう最高な日でした。超ストークした日曜日になりました。

 明けて今日、月曜日、勝浦では世界大会のファイナルディが行われました。プロサーフィンの大会で、世界の良い波の場所で開催され、世界チャンピオンを決めるシリーズの一戦です。コメンテイターも「台風14号からのビッグスウェルが届いて最高のコンディションだ!日本にもこんな素晴らしい波があるんだ!」と興奮気味でした。その模様はライブで全世界に放映されたわけで、こういうことから、台風と波乗りの関係が「少しづつでも、良い方向へ改善されたらよいなぁ・・・・・」などと考えています。台風が南海上でウロウロしてくれて、そのまんま消えて無くなってくれるのがウネリのみ届いて一番望ましいのですが、なかなか思うようにはいかないのが自然でもあります。

2005-09-05

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