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(Back Nomber)


天国までの松林の細道

 というタイトルは長くていかにも語呂が悪い。「天国までの100マイル」はさすが売れっ子作家、浅田次郎の小説だけあって、非常に優れたネーミングだ。最近、映画化されたようだが、小説も面白いので読んでみてください。鴨川あたりの風景と重なってなかなか良い作品です。天国と映画ついでに、米国映画「ビリーザキッド」の最後の場面で流れるDYLANの「KNOCKIN' ON HEAVENS DOOR」も最高だったなぁ。確かあの映画は、クリス クリストファーソンが主演していたと思う。

 さて、今回のお題ですが、私は海のそばに住んでいます。家を建てたときは、まだ松林も低くて、2階から海が見えたのですが、松がどんどん成長したために、今では微かに水平線が見える程度です。もちろん、土地を譲っていただいた不動産屋さんにクレイムつけるようなことではありませんし、良い場所を提供して頂いて、本当に感謝しています。できれば家にいながらにして海の様子、とくに波がチェックできれば良いのですが、犬の散歩がてら松林の細道を抜けて波をチェックに行く時の気分もなかなか捨てがたいものがあります。風も無く、あまり冷え込んでいない冬の朝や、台風のウネリが届きそうな晩夏の早朝などは、特に心がウキウキします。想像や瞑想の楽しみは捨てがたいですし、波情報等があまりに蔓延るのは、このようなサーファーの楽しみを奪うものだと考えるのは、多分私一人でしょうか?家から海まで行くのに3本の細道があります。だいたいは一番近い真ん中の細道を行くのですが、ウネリの方角によっては、右の道だったり左の道を使うこともあります。この辺は非常に繊細なことまで述べなくてはならないので説明は割愛します。

 ここに来てサーフィンする人はみんなが通る道なのでご存知でしょうが、ギリギリ人が交わせるくらいの細い道です。時々はサーファー達とすれ違うのですが、ほとんど挨拶は交わされません。どうしてなのかはよくわかりません。「袖触れ合うのも何かの縁」日本には良いことわざがあります。海の中のルールやマナーが取り沙汰され、特にコンピュータの中では、サーフィンを全く理解できていない人達によってローカリズムが語られています。海に入る以前にお互い考えるべきことがあるんじゃないかとも思えます。時々、気持ちの良い朝には「おはよう」と声をかけるのですが、たいがい相手はビックリします。個人主義の時代だったり、もうちょっと生意気な表現をするとシニシズム(冷笑主義)がこんなとこにも蔓延っているのかもしれませんが、少なくとも私と愛犬デュークにとっては、天国までの松林の細道なので、笑顔で挨拶くらいしてくださいね!何だか道徳の授業のようなお話しになってしまい申し訳ありません。道徳ついでに、松林でウンコしたりするのはもってのほかですし、地元の方も時々、一輪車やショイカゴでゴミを捨ていますが、そういうのもよしたほうが良いかもしれませんね。だって天国へ続く道なんですから!

2000-11-27

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