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台風
最近、TVのワイドショーを見ていたら、「フォーククルセイダースが復活!」みたいな話題が出ていた。「帰ってきた酔っ払い」の、あのグループなのだが、その一員、加藤和彦氏は、その後、サディスティック
ミカバンド゙を結成して「タイムマシーンにお願い」という名曲を世に送り出した。グラムロックなるものが流行っていた頃で、そのカリスマは?というと、T REXのマーク
ボラン大先生だった!話がそれた。そのアルバムに「台風」という曲も入っていて、なかなか良い雰囲気を出している。と、ここまでは1970年代の懐かしいだけの与太話で、本題とは何の関係も無いし、こんなことを知っていても何の得も無い。話も古すぎる。ただし、「高中正義のギターは素晴らしい」ことくらいは知っていても損は無いかもしれない。
その台風、7月にはいくつも本州に上陸して各地に被害をもたらした。「波が出んぞー!」と喜んでいるのはサファーだけで、こういうあたりも、サーファーが世の中からはじかれる一因なのかもしれない。海を職業の場とする、たとえば漁師さんや海女さん達は、この7月は、ほとんど漁に出ることが出来ずにいる。気圧配置のせいで、南房総の海には、南西からの風が吹き止まず、この風が吹くと、温暖な黒潮が蛇行して、そこへと親潮が入り込むために、水温も異常に低くなる。水温が低下する原因だが、南西の風が海水をかき回して、底の冷たい潮が表面に出てくるのだ、という説もあるようだが、どちらにしても海水温は異常に低い。7月は冬支度で波に乗っていた。陸上は30度以上あるのに、海水温は15度くらいしかないために、海はガスってしまい、ほとんど視界ゼロなんてことも珍しくない。今朝の海も、道路から見たら、原爆が投下されたあとのキノコ雲のようなガスがかかっていて、なかなか幻想的かつ不気味な風景だった。
台風=大きい波、という単純な図式から、他の人の職業を心配したり、台風に備えて、せっせと家の戸締りをしたりするのは、やはり歳を重ねてしまったせいで、サーファーとしてのポテンシャルは低下してるのかもしれない。そんなことをちょっと考えた。ただし、誤解が無いようにしておきたいのは、日本に上陸したり、かすめるような台風は、ただ風雨のみ強くて、被害も多いし、サーファーだって、なんでもかんでも台風を望んでるわけではないということ。南海上の良い位置にあって、青空の下に、綺麗なウネリのみを運んでくれる台風、そういうのを待ち望んでいるのだということ。まぁ、どちらにしても波浪警報のさなかに海に出ること、それ自体、オーディナリーなヒトビトには狂気な行動に映るのだろうけれど・・・ただし、異常気象に代表されるように、自然界のサイクルを狂わせてしまった原因の一端は、そのオーディナリーなヒトビトの生活態度にもあるとしたら、それは反省の必要があるかもしれない。たとえば温暖化、オゾン層の破壊、一番最初に海に沈んでしまうのは、南太平洋上の小さな島々。モルジヴやフィジー、あるいはミクロネシアの小さな島々。そこには美しい景色と波があり、ヒトビトは自然と向き合いつつましく暮らしている。そういう場所の人が一番最初に悲しい思いをするというのは、なんとも理不尽な話に思える。考えてみれば、サーファーでなかったら、そういう島々に旅したりもしなかったし、世の中からはじかれようと、やっぱりサーファーで良かったな!最後はいつもそこに行き着いてしまうが、早く、豊漁の海に戻ることもあわせて祈っています。
2002-07-22
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