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マツリノアトノマツリ

和田の祭が終わった翌日、深夜に和田に帰ったら大雨だった。祭の翌日には花収めという行事があって、子供のころは神社の社務所でお菓子がもらえたり、青年になると、無事に祭が終わったということで、みんなで一杯やるのだった。道すがら、道路にできた山車を引き回したあとの轍をみながら「あー、今年の祭も終わったんだな」なんてシンミリするのが常だったのだが、今年はのっぴきならない行事があって、祭をパスしなければならなかった。
その行事というのが全日本サーフィン選手権大会。通年、8月の終わりに開催されていたのだが、今年は諸般の事情により、開催が祭と同じ日程になってしまったのだった。浅くも無く、かといって深くも無く考えた末に、全日本行きを選んだのだった。みんなからは「おめえもヤキが回ったよな、祭よりだいじなものがあんのか?」などと言われたが、まぁ自分で選んだことなので仕方ない。場所は静岡だったのだが、なぜか遠くで祭囃子が聞こえるようで不思議な気分だった。
「やっぱりここにこないで祭をやればよかったかな」とも思ったが、すでにアトノマツリ、仕方ないことだった。全日本選手権は無事に終了して、最後の晩には、全国の波乗り好き、音楽好きのおっさん達が一軒の店に集合して、けっこう出鱈目でお洒落なギグが開かれた。ギグが聞きなれない人にはコンサートという表現でも良いかな?祭りもできなかったし、懐かしい友人も多くいたので、コードはほんの3つ4つしか知らないが、でたらめのギターをかきならして真面目に歌った。どうでもよいことだが、そのとき歌った曲を書いときます。
- 春夏秋冬 泉谷しげる
- プカプカ ディランU
- たどりついたらいつも雨降り モップス
- 雨を見たかい CCR
といった具合で、出鱈目にしてはみんな喜んでくれたので楽しかった。
祭の後日談だが、今年は人も少なめで、割と静かな祭だったと聞いた。だいたいこういう意見はあてにはならないものだ。だって祭り好きなら、きっとそんなこと考えずに夢中になってるだろうし、人が多かろうが少なかろうがかまわないからだ。とにかく来年は参加できたらよいと思う。山車の轍も大雨に消されて見えなかったし、耳の奥底に残っているはずの祭囃子もない、というのは自分にとってとても悲しいことだったから。
2001-10-10
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