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(Back Nomber)


Good by My VW camper

 私は1985年にワーゲンのデリバリーバンを購入してから、その5年後にデリバリーバスを購入、更にはカラベル、そしてヴァナゴン、さらにヴァナゴンもう1台。と、ワーゲンに乗り続けている。さらにさらに、5年前に1966年車のワーゲン キャンパーを購入、現在に至る。何でか?理由は自分でも良くわからない。何となく惹かれる。それだけの簡単な理由。新しいワーゲン車はともかく、空冷のフラット4は、それはそれは悪い子(といっても年季の入った子供だけど)で、途中で止まるの当たり前、ワイパーは役立たず、トロイ、メンテにお金かかる、しまいにゃ錆びだらけ、あんまり持っていても良い事はない。それでも何となく持っていたい。頭がおかしくなるような悪循環を繰り返してここまできた。

 今日はキャンパーとのお別れの日だった。埼玉からの山崎君という方に引き取られていった。後姿を見送ると、それは悲しいもので、惜別の情がこみ上げた。古いワーゲン車は何となく犬に近い感覚。駐車して主人を待っている姿、止まってダダをこねる仕草、そういうのが生き物に近い感覚。山崎君はとても優しくて良さそうな人、板金の経験もあるらしく「錆びを綺麗にして、大事に乗りますよ!」とのことだったので一安心。普通、「自分の車を誰が乗ろうが知ったことじゃない!」でしょう?そこそこの値段で売れれば「ラッキー!」でしょう?でもワーゲン車はこのへんの感覚が微妙に違うわけです!「じゃ、持ってればいいじゃん?」そう言ってしまってはみもふたもない。いろいろ家計の事情とかがあるのです。で、ワーゲン好きは「このまま一生ワーゲンとは無縁か?」という問いに、一番的確な答えを用意すると「いや、絶対にまた購入して家計を圧迫する!」ということになります。「もうキープしきれないし、いいや!」とあきらめてはみたものの、あの空冷4気筒のパタパタ音が忘れられず、絶対に欲しくなってしまう。いわゆるジャンキーというやつですな!小学校の頃、先生に言われました。「君は同じ過ちを何回繰り返すの?」

 だからね、おれはもう止めた!古いワーゲンは止める!いろいろ考えて、もっと経済的な車選びをする。って、エコノミーでコンビニエンスな尺度だけでものごと測っていたら、人生あんまり楽しくない。道草、無駄使い、徒労、そういうものが重なり合った人生の方が絶対面白いに決まっている。でもね、おれはもう大人で、子供も大きいし、やっぱり経済的な感覚も持たなきゃならない。すると、古いワーゲンはどうしたって無用の長物!ってことになる。じゃ、ほんの少しだけ古いものにすればいいんじゃないか!?そうすれば経済的だし、メンテに費用もかからない!名案だ!ってことで、もうすぐやってくるのは1972年型のワーゲン タイプ3のファーストバック!しかもオートマチック!これなら女房も乗れるし最高じゃないか?60年代の車に比べれば、当然傷みも少ないし家計を圧迫する事も無い!でも、冷静に考えると1972年といったら今から30年以上も前だから、古いといえば古いかもしれない。さらに、中途半端に古いので、ワーゲンフリークスの間でもすこぶる人気の無い車種なのです。正直、ぼてっとしていて野暮ったい!何百万円もかけてレストアして自慢のVWを自慢しあう、そういうマニアの間では見向きもされない車なんです。だからね、稀少な車の割には販売価格も安い!見たこと無い人の方が圧倒的に多いはず。「なんだこりゃ?」って感じ。このHPをメンテする伊藤さんは博識!ちゃんと知っていた。「あぁ、片岡義男の小説に出てくる車でしょ!?」ときた。流石です。だからね、何食わぬ顔で普通に乗る。あえてそういうのを乗る!そこにまた新しい発見や快感があるんだなぁ・・・・・・・・・・・・・・・

新しいオーナーに嫁いでいくキャンパー。楽しい新生活を祈る。

2005 03-18

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