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(Back Nomber)


BOYS BE・・・・・

 昨年夏、所ジョージさんのTV番組、「日本列島ダーツの旅」で、そのダーツが和田町に突き刺さってから、数人の少年達は数奇な運命を辿ることになってしまった。というのも、その番組のディレクターが和田町を訪れ「なんか日本全国が笑い転げてしまうようなことがここにないか?そういう人はいないか?」という好奇心というか、ヤラセアリアリの悪巧みにのっかって「和田浦サーフ学園」なんてありもしないものをやらされたのがきっかけで、その時に運良くTVに自分が映った数名の少年達は、またTVに出たいのか?波乗りが楽しいのか?定かではないが、5月も後半になるとSHOPへやってきだして「また波乗りを教えてけれろ!」などとうれしいことを言い出した。

 ほとんど毎日、学校の帰りには顔出して「今日はできる?」と聞かれるので、このところ自分のサーフィンもほったらかして子供達と波打ち際で遊んでいる。最近の親達はサーフィンにも理解があるようで、砂浜から熱心に自分の子供が波に乗る姿を見学していたりする。「あんなものやってたらバカになる」という定説は20世紀と共に葬り去られたのかもしれない。まぁこういう親子の姿は海外では当たり前のように目にすることはできるし、日本でも多くの地域ではそういう風潮になりつつある。鴨川、一ノ宮、湘南、伊豆あたりはそういう世代がどんどん加速している。サッカーの中田や野球のイチローになるのは、そりゃあたいへんなことだが、サーフィンで有名になるのは、そういうことからすればわりと簡単だし、まして海のそばに住んでいるというプライオリティはデカイ!「ならば!?」という考えをしてしまう親が増えるのは当然と言えば至極当然なことではある。

 そこまで考えるかどうかは別として、TVゲームやコンピュータゲームから引き離して海で遊ばせる、という子育て論はかなり崇高な考えだと思う。波に乗るという喜びと、その波にぐちゃぐちゃにもまれるという恐怖や苦しみ、この二つを交互に経験するということは、人間の成長や進歩にかなり有効に作用すると考えられるからだ。やっと波打ち際の小波で立てるようになった子供達に多くを求めるのは良くないし、ひょっとしたら波乗りよりも楽しいことを見つけて、また海から離れてしまうかもしれない。クラブハウスには毎日のように数個のランドセルと脱ぎ捨てられたシャツが散乱している。そういう光景を見るだけでも十分に幸せなここ最近の日々だ。ショップをスタートして20年という日々がこういう形で繋がっていこうとしているのだ、ということをあらためて感じている。確かに、多くを望むのは良くないが、やっぱり少年には大志を抱いて欲しい。限られた人にしか理解できない、波に乗る喜び、そこから派生するすべての文化を楽しく堂々と継承して欲しいと願っている。自分たちの住んでいる和田町に、それを実感できる海があるということ、波があるということの喜びを実感して欲しい。上手くて強いサーファーになってここを永遠に守っていって欲しい。いつも言ってるけれど「波乗りの世界は、大きい波に乗れて、格好良く滑れなきゃダメなんだぜ!」

2001-6-15

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