|
1982年、私は生まれ育った和田浦にてサーフショップをスタートさせました。商売の事など全く理解しておらず、周りにいる仲間だけが頼りでした。クラブ員となって支えてくれた後輩達、サーフィンを通して知り合った日本のサーフィングインタストリーに従事する人達からも大きな協力を得ました。そのような多くの人達の協力があって、今も私はこうしてショップ運営にかかわることができています。 当時から比較するとサーフィンは大きく様変わりしました。いやサーフィン自体、波に乗る楽しさ、その本質は何も変わってはいません。ビジネスの形態、サーフィンに興味を示す人(いわゆるサーファー)、あるいはサーフィンを取り巻く環境、このような側面は大きく変わってきています。 * サーフィンビジネスの変化 PCが猛威を振るいだし何年が経つでしょう?あらゆる情報はそこで得ることができます。ほとんどの物品もそこで購入することができます。サーフィングッズとて例外ではありません。サーフショップの存在理由が見つけにくい時代になりつつあります。専門店でなくともグッズの購入は可能な時代になったということです。 * サーファー像の変化 私がショップをスタートさせた80年代、サーファーは朝から晩までサーフィン、サーフィン以外のことは考えない。それ以外熱中するものを持たない。それがサーファーでした。いわゆるサーフジャンキーという存在です。サーフィンバカになればなるほど誉れ高きサーファーの称号を入手できる時代でした。現在、サーフィンにエントリーを試みる人達はもっとライト(軽い)な感覚でいるようです。ビッグウエイブにチャージする、未開の地、波を求めて旅する。そのような熱さはいささか時代遅れのようで、みなさん海に癒しを求めているようです。なるべく楽なボードで波に乗り週末をエンジョイしているようです。悪いことではありません。サーフィンの根元には、まず楽しさありき!ですから。「サーフィンとは何ぞや?」古いサーファーの誰もが答えの見つからない、その禅問答を繰り返しました。今、「まぁまぁ、楽しければいいじゃない?」という現代のサーファー像があります。 私の目指すサーフショップは、時代と逆行するものかもしれません。私はこの空間で多くの人と出会い、ほとんどの人といまだに付き合っています。そこで得たものは大きく、大切なものでした。これからもこの空間を人と人が繋がる場、人とサーフィンを繋げる場として継続していきたいと思っています。こういうことを読むと更に入りづらいショップになってしまいましたか?それはそれで仕方のないことです。サーフショップの空間、空気を大事にしたいと思います。それはどんな精巧なコンピュータでも伝えることはできないものでしょう。今後も、この軽薄な時代と戦っていこうと思います。 |







